2018/03/08

『リネン』のある生活



まだまだ寒い日々が続いておりますが、日差しはだんだんと温かさを感じられるようになってきました。

リネンがより気持ちよく感じられる春はもうすぐそこです。

インテリアに取り入れるとより清々しく柔らかなイメージを演出してくれるリネン。

しかしながら日本ではまだリネンに対して日常的なイメージがないのが現状です。

"麻"と聞くと、ごわごわする、チクチクする、すぐしわになるといったイメージがある方も少なくないのではないでしょうか。

本日は改めて『リネン』についてご紹介させていただきたいと思います。



『リネン』は亜麻科の一年草、植物フラックスからとれる麻の一種です。

日本で古くに使われていた麻は、原料がフラックスではない"大麻"というものでした。
ごわごわする、というイメージはこの大麻の質感であり、そのイメージが残念ながら現代にも残ってしまっております。

ですが弊社が提案しておりますリネンは、全てフラックスからなるヨーロッパ製の高級リネンです。

フラックスは育つ地域が限られているため、かなりの価格がつけられ、ほとんどシルクと同じくらいの値段があると言われています。

またフラックスは繊維の節が少なく、きめ細やかに織られているので光沢感がありとても滑らかなのが特徴的です。

使い込むほどにしなやかになり、一度使うと虜になってしまう そんなリネンです!


リネンの大きな特徴としてあげられるのが、まず<吸水性・速乾性>です。

繊維の中心が空洞になっており、その部分に水分を吸いこむ為、コットンの4倍もの吸水力があります。

また、吸い取った水分は表面まで続く通気口によって発散されるので湿気がこもらずさらっとした心地よさを実感して頂けます。


続きまして、<保温力>です。

速乾性に優れたリネンは"夏"のイメージがありますが、実は熱伝導性にも大変優れています。

最初はひんやりとした感触がありますが、次第に自身の体温が繊維の空洞を伝って全体に回っていきますので、冬でも温かくお使いいただける素材です。

夏に限らず一年を通してずっとお使いいただける、実は使い勝手がとても良いファブリックなのです。


そして何と言っても、一番の特徴は<耐久性>に優れていることでしょう。

リネンはコットンの約2倍もの強度があり、天然繊維の中でいちばん丈夫であることはご存知でしたでしょうか?

一生ものとして使い続けられる素材から、ヨーロッパでは古くから人々の暮らしになくてはならないものとして、クロスやベッドファブリックなどは母から子へ、そして孫へと代々受け継がれてきました。

また結婚が決まった花嫁は、夫婦のイニシャルを刺繍し、嫁入り道具にするのが習わしとしてあったことも有名なお話です。

コットンのような価格も安く質感も優しい実用的な布が発見されてからも、リネンの人気が衰えないのも納得ですよね。



最後に、多くの皆さまが気にされるリネンのお手入れ方法についてご説明いたします。

リネンは取り扱いが難しいと思われる方が多いですが、乾燥機さえお避け頂ければ洗濯機でジャブジャブと洗っていただけます。

洗剤は毎日お使いいただいている洗剤で問題ありません。

使えば使うほど、そして洗えば洗うほど、どんどん柔らかく滑らかな肌触りになります。

逆にリネンの繊維は水分を含むほど強度が増しますので、衰えることがないのが魅力的です。

乾かす際は、シワを伸ばすように干して頂ければ大きなシワは防げますし、綿シャツにつくような細かいシワとは違い、リネン独特の風合いとして美しいシワ感を楽しめます。

それでもシワが気になる際は、少し湿った状態で高温のスチームアイロンをかけるとピシッとしわが伸びて光沢さが増します。


いかがでしょうか。
リネンは日常使いしやすい、そしてとっても実用的なファブリックなのです!

ナチュラルなのに上質感があってエレガント。

いつになっても変わらずに暮らしを引き立ててくれる『リネン』を是非皆さまの生活にも取り入れていただけますと幸いです!

0 件のコメント :

コメントを投稿